仕事帰りの夜、買い物した帰り道、自転車で家に向かう途中の角を曲がるところ、その角の先からうっすらと光がもれていた。
私の進行方向だったので、気になりつつ角を曲がると、チャイルドシート付きの自転車を止めて母子が何かしている所だった。光の元はその自転車のライトだった。
その自転車のチャイルドシートに小さな女の子が座っている。
自転車の脇に立っているのは恐らくその子のママだ。
ママが女の子に「ちゃんと持ってね」と言った一言は関西のアクセントだった。
女の子は「うん」と答えていた。
そんな母子の会話が、私が過ぎ去る瞬間に耳に入ってきた。
特に何気ないシーンだと思ったが、その二人の会話というかその音声と暗がりの中で見た二人の映像は私の脳裏に焼き付いて、涙が溢れそうになるくらいの親子愛の感情が流れ込んできた。
・・・恐らくは自転車で帰る途中、女の子がママに何かをせがんだのだろう。
途中、自転車を止めて娘に何かを与えるママ。落とさないように言った言葉に返す女の子の返事に含まれるママへの感謝の想い。
子供というものは母の強さに守られ育まれていく。
母の愛の深さというものは、限りのあるものではなく永遠に続くものなのだろう。
その深さは子には想像できない程に深いのだろう。
その母子の一瞬の会話で私が感じ取ったものは、そんな母の愛の深さだった。
日常の中にこのように愛を感じる事は沢山あるのだ。
愛を表現することを恐れず、忘れずにいたいとは思うのだが、
面倒に思ってしまったり、恥ずかしく思ってしまったりして、つい大事な家族にそっけなくしてしまったりする。
自分の家族にまず伝えよう。日々そう努力しようと思う。
いつもは出来ないかも知れないけど、それを伝える方法は色々ある。
愛にあふれる世界はもうここにある。
